パナソニック「若者と取り組むダイバーシティ&インクルージョン」:ジェンダー平等及び多様性と調和に関するパートナー事例共有会

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公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、2021年5月10日(月)、「ジェンダー平等及び多様性と調和に関するパートナー事例共有会」を開催しました。同イベントは、東京2020大会パートナー各社におけるジェンダー平等や多様性と調和に関する取り組みを、東京2020組織委員会及び全パートナーで共有することにより、東京2020大会、さらにその先のレガシーにつなげていくことを目的としています。

先進的な自社事例についてプレゼンテーションを実施したパートナー7社の中から、今回はパナソニック株式会社(以下、パナソニック)の取り組みを紹介します。

東京2020大会とともに成長した若者世代

パナソニックの事例紹介は「ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みについて」がテーマ。パナソニックセンター東京プロモーション課 課長の那須瑞紀さんがプレゼンテーションを行いました。

パナソニックは、東京2020大会に向け、教育や文化、環境などの課題に対し、若者たちと取り組んでいます。今回はその中から、ダイバーシティ&インクルージョンの施策について、活動に参加した大学生の大野祐介さん、田矢美桜奈さんとともに紹介されました。

パナソニックではこれまで、東京2020大会のビジョンを伝える活動を進めてきました。社内向けイベントにも力をいれており、その背景には、パナソニックのすべての社員がダイバーシティ&インクルージョンへの理解をより深め、行動に移せるようにしたいという考えがあったといいます。そして同時に、人事部門と連携をしながら社外の若者とともに学び、その活動を発信することに取り組んできました。活動が始まった2016年当時、大野さんと田矢さんはまだ高校生。大学生になった現在は、キッズ世代のメンバーをサポートする役割も担っているそうです。

初のダイバーシティ&インクルージョンのイベントは、2019年3月に行われた、マイノリティといわれる人が「本」となって自分についての話を展開する「HUMAN LIBRARY」。以後、さまざまなイベントが開催されてきました。プレゼンテーションでは「HUMAN LIBRARY」の様子が動画で共有されました。

プレゼンテーションを行った那須瑞紀さん
プレゼンテーションを行った那須瑞紀さん

普段は関心の薄い人も、スポーツを通じて理解を深められる

プレゼンテーションの後半では、活動に参加した二人の学生が登壇。自身の体験が共有されました。

大野さんが参加したのは、LGBTをテーマにした映画『カランコエの花』の試写・ワークショップと、漫画家の田亀源五郎さんをゲストに迎えたイベント「マンガとLGBTQ」。「活動に参加して重要だと感じたのは、思考にとらわれずに『その人をその人』として捉えること。ありのままを受け入れることは、東京2020大会が掲げる『多様性との調和』とも一致しますが、それは決して新しい考え方ではなく、もともと人々の中にあるものだと思います。参加したイベントは、経済発展や合理主義の中で人々が忘れていたことを、もう一度思い出す機会だと感じました」と語りました。

田矢さんが参加したのは、『カランコエの花』の試写・ワークショップと「マンガとLGBTQ」、新宿2丁目発ドラァグクイーンユニット・八方不美人さんによるトークイベントでした。「あいまいな話題を語り合う中で、みんなの中にある『もやもや』が形になっていくことがわかりました。現在はオンラインで人とつながる機会が多いですが、そうしたコミュニケーションは対面が適切。話し合うことの意義に気づかされた2年間でした」と振り返り、「自分自身の成長と東京2020大会に向けた活動が、リンクしていた」と話しました。

パナソニックは他にも、見えない、聞こえない、話せない、状態でコミュニケーションをとって新しいスポーツを考案する「未来言語」という取り組みや、参加メンバーの得意や不得意を考えながらルールを考案する新たなスポーツ「ニューモ」の体験会のイベント、教員が参加してすべての子どもがありのままの自分でいられる社会を目指すイベント、障がいの有無に関わらず自分の良い点を披露する「みんなのいいところ応援企画」、食の多様性についてベジタリアン・ヴィーガンから意見を聞くトークセッションなど、あらゆるテーマで先進的な試みを行っています。

パナソニックが東京2020大会という機会でダイバーシティ&インクルージョンを推進してきた理由は、若年層を中心にともに考える活動を推進することと、会社全体の意識改革です。普段関わらない人がスポーツを通じて理解を深める、そして活動を継続することと発信をしていくことが重要であると、一連の取り組みの根底にある考えが述べられました。

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東京2020組織委員会・谷本歩実理事の感想

谷本理事は、「動画にあった、『人に話すことで楽になる』という言葉が印象的でした。アスリートも『普通』を基準に努力や苦労を重ねていますが、東京2020大会の延期などでそれぞれ異なる思いを抱えています。今後はこうした取り組みに参加することで、みんなで得たものを共有できたらいいと思います」と胸の内を語りました。

これからの未来を創る若者たちと共同で活動に取り組み、その体験を世界中に発信していく。パナソニックの試みは、世代や国境を超えたコミュニケーションに特徴があることがわかりました。