MPCに「東日本大震災からの復興」テーマの情報発信ブースを開設

210709_S001_0150
[広告]

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、復興庁、東京都と共同し、被災地復興支援連絡協議会作業部会の協力の下、東京2020大会を取材するメディアが世界から集まるメインプレスセンター(MPC)内に、復興オリンピック・パラリンピックの情報発信拠点「Recovery and Reconstruction Games」ブース(東京2020復興ブース)を開設。動画上映やプレスブリーフィングを行い、東京2020大会における復興への取り組みや被災三県の地域の魅力などを発信しています。

壁面には復興を象徴する写真など

東京2020大会は基本理念の一つに「東日本大震災からの復興」を掲げています。東京2020復興ブースでは、被災三県が復興しつつある姿を発信するとともに、これまで支援のあった世界各国への感謝のメッセージを、メディアを通じて世界中に伝えていくことを目的に設置されました。

東京2020復興ブースの壁面には、復興を象徴する写真などを飾り、大会でメダリストに贈られる「ビクトリーブーケ」に使用されている被災三県の花を展示しています。また、東京2020公式ライセンス商品「伝統工芸品コレクション」の第1弾として商品化された、被災三県の「伝統工芸品」も紹介しています。復興支援への「感謝とおもてなし」の気持ちを伝えるため、福島県から提供された県産木材を使用し、地元の小中学生が制作に携わった「木製ベンチ」も置かれています。

ブースでは被災三県からの感謝のメッセージや東京2020大会における震災復興へ向けた取り組みのスライドショー、関連団体が制作した復興関連動画も放映されています。

MPCに設置された東京2020復興ブース
MPCに設置された東京2020復興ブース

プレスブリーフィングで被災地の生の声も

「被災地の今」を知っていただくためのプレス向けのブリーフィングも実施。東日本大震災の経験・記憶を伝えている被災地の方や語り部活動を行っている方、震災による被害に負けず被災地で頑張る生産者の方などがオンラインで、自らの思いを語りました。

2021年7月19日(月)午前中には「被災地の食材」というテーマで、東北3県の生産者の方々が自身の被災経験や食材生産について話しました。岩手県で小松菜、ごぼうなどの農産物を生産する葛西信昭さんは、震災時には「困っている人に食材を届けられる幸せを感じた」と述べました。また復興の過程では、自身が経営する会社に震災で家族を亡くされた方も勤務しており、その方の娘さんが仕事をしていく中で喜怒哀楽を取り戻していくさまを間近で見てきたと言います。その上で「農業には様々な使命、役割があることを気づかされました」と強調しました。

宮城県でワイナリーを経営する毛利親房さんは、「テロワージュ東北」という東北の6県の人・食・風景文化を組み合わせた体験ができるプロジェクトを運営。2015年のワイナリー開業以降、生産者との食事会の場などで彼らのストーリーに触れ、涙を浮かべながら食事をされる人を見てきたことから、「多くの方にこのような体験をしてもらいたい。素敵な東北を知ってほしい」と、プロジェクトを立ち上げました。「東日本大震災では多くのものを失った一方、みんなで力を合わせて難局を乗り越えていく強さを身に付けました。東北6県は強い絆で結ばれています。東北の人・食・風景・文化に触れてほしいですね」と力を込めました。

福島県で農業生産法人の代表を務める斎藤登さんは、福島第一原発事故の影響受けました。事故直後こそ、生産物から放射性物質が検出されましたが、2年目以降はほとんどその影響もなくなりました。しかし事故のイメージが強く、福島県産品を手に取ってくれないことが今でも一部あるそうです。「ポジティブな情報が伝わっていないと感じ、東京で説明会をして農産物を売るマルシェや全国での講演会、動画の作成などをしてきました」と話し、「東京2020オリンピック・パラリンピックは、このような福島の現状を身近に感じてもらう絶好の機会。福島は海、山、里山、自然豊かな地域。福島で世界中の方とお会いしたいです」と期待を込めました。

「被災地の食材」というテーマでプレスブリーフィングに参加した、東北3県のみなさん
「被災地の食材」というテーマでプレスブリーフィングに参加した、東北3県のみなさん

そのほかプレスブリーフィングは「被災地の花」や「復興の現状」などのテーマで実施しました。東京2020復興ブースでは東北3県の復興の歩みと今を発信していきます。

※なお東京2020復興ブースは、MPCに入ることができるアクレディテーションを保有しているメディアの方であればお越しいただけます。

[広告]